(長いですが、ぜひ一番下まで読んでください!)
保護者の皆さまへ
2020年「教育大改革」の対策してますか?
「テストで点数さえ取っていれば何とかなる・・・」
心のどこかで、そう思っていませんか?
でも、実際に社会に出ると「テストの点数では測れない能力」の方が求められるし必要だと実感しているはずです。
日本の教育は先進各国に遅れをとっていますが、ようやく変わろうとしています。
では、文部科学省が掲げる2020年の教育改革で実際にどう変わるのでしょうか。
簡単に言えば「2020年に高等学校と大学の教育内容が大きく変わる」、「大学入試の方法も大きく変わる」ということです。
2017年現在の中学3年生以下が大学受験をする時から適応ということになります。
あなたのご家庭では対策をすすめていますか?
まずは、4つある改革の目的を確認してみましょう。
①多様な夢や目標を実現させるため
現状の学校教育や入試問題は、知識の暗記や再現に偏りがちで、思考力や判断力を養う機会が十分にあるとは言えない状況です。
そのため、主体性を持って多様な人々と協調する姿勢などを十分に身につけられないまま社会へ出ていくことになってしまっていることが、大きな課題であると言われています。
そこで、社会に出てから自分の夢や目標を実現するために、必要な能力を高等学校教育や大学教育において身につけられるようにしよう、というのが、この改革の1番目の大きな目的です。
②日本の国力を維持するため
現在の日本は、生産性の低下が大きな課題となっています。
そして、今後は少子高齢化による生産年齢人口の急減が見えている中で、労働生産性の低迷や社会のグローバル化、
多様化といった世の中の流れにも対応していかなければなりません。
そうした厳しい時代を乗り越えなければ、子どもや孫の世代に至る国民と日本とが希望に満ちた未来を歩むことができなくなってしまいます。
そのため、社会に出て活躍し、労働生産性を向上させることは欠かせない国家施策です。
③グローバル化に対応するため
グローバル化が進む中で、言葉や文化の違う人たちと協働していくために、国際共通語である英語力の強化は欠かせないものになってきました。
さらに、日本の伝統文化に関する深い理解や、異文化への理解、積極的に交流をする態度などがこれからの時代は必要となってきます。
そうした中で、学校教育の段階から「使える英語」「活かせる英語」の習得を行うことが強く求められてきます。
④教育機会を公平に行きわたらせるため
現在の大学入試、特に一斉に、そして画一的に実施されるペーパー試験による選抜は、地域や経済力による機会格差を多少なりとも生んでしまいます。
例えば、交通機関の問題で試験に間に合わなかったり、体調次第でチャンスを逃すこともあります。
また、場所の確保や人件費などの諸経費で受験費用も高額になりがちです。
公平に評価する仕組みを作るため、今後は大学入試の受験だけではなく、高等学校や大学での授業そのものにも「オンラインでの受講・受験」が導入されていき、個々に適した教育を幅広く受けられるようになっていくと思われます。
教育改革への備えは一生ものの価値がある
このように見ていくと、単に「教育制度が大きく変わるので、それに対応しなければ合格できません」
というだけの話ではないことがわかると思います。
教育改革の基本方針は、若者の夢や目標を実現させるために必要な「真の学力」が身につく教育を提供しようという考え方が原点になっています。
ですから、新制度に向けた対策をすることは、社会に出てからどのような仕事に就くにしても、どこで何をするにしても、必ず必要となる基礎的な能力を身につけることにもつながるのです。
単なる対策としてではなく、お子さんが将来を自らの手で切り開く力を身につけるつもりで取り組んでいただくと良いのではないかと思います。
大学入試改革4つの変更点
①センター試験が変わります
センター試験が2020年の1月の実施を最後に廃止され新テストが実施される予定です。
2020年以降の現役生のセンター試験は、新テストでの受験となります。
新テストは、「高等学校基礎学力テスト(仮称)」と「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の2つで、その位置づけが異なります。
「高等学校基礎学力テスト(仮称)」
高等学校で身につけるべき学力の到達度を確認するもので、「学習意欲の喚起、改善を図る」ことを目的に実施されます。
試験の対象者は高校2-3年生で、高校1年生の受験も検討されています。
大学受験は高校3年生から、という概念が大きく変わるということです。
「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」
センター試験の後継に当たるのが「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」です。
現在のセンター試験と異なる点は実施時期で、年に複数回の実施をすることが検討されています。
②試験の内容が変わります
現在、学校の授業は「国語」「数学」「英語」といった教科で分類されていて、教科ごとに時間割が組まれ、
試験や入試の問題も教科ごとに出題されています。これが、今までの学習の当たり前でした。
2020年の入試改革によってスタートする「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」では、
教科型の問題から、「合教科」「科目型」「総合型」と呼ばれる試験へと変わっていきます。
これは、各教科の区別がなくなり、理系の問題に文系の要素が入ってくるなど、総合的な学力が問われる問題です。
例えば、理科の問題だけれども文章読解と英文読解ができないと回答できなかったり、
社会の問題だけれども数式を解かないと答えにたどり着けなかったり、といった問題です。
総合的な学力が求められてきます。
③試験の受験方法が変わります
現在のセンター試験は、マークシート方式で実施されています。
各大学の個別試験は、マークシート形式の大学もあれば筆記形式の大学もあり、様々です。
2020年から実施される2つの新テスト(「高等学校基礎学力テスト(仮称)」と「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」)は、
CBT方式の実施が検討されています。
CBT方式(Computer Based Testing)というのはコンピュータ端末を利用して受験する方法で、受験者はコンピュータで解答を入力します。これはパソコンでの入力に慣れておく必要があり、モニター上で文章を読み、画面を操作し、自在に思考したりメモをしたりするトレーニングも必要となってきます。
④各大学の個別試験も変わります
センター試験だけでなく、各大学で実施される個別試験も大きく変わります。
文部科学省の中央教育審議会が公表している内容には、「小論文」「面接」「集団討論」「プレゼンテーション」「調査書」「活動報告書」「資格・検定試験などの成績」「各種大会などでの記録」などを入試に活用する方針も打ち出されています。
新制度に向けてやるべきことは?
非常に大きな改革となる「教育の2020年改革」ですが、一体どのように対策を行えばよいのでしょうか。
既に変化は起こっており、他人事ではいられなくなっています。
既に文部科学省からは「どのような能力を問うのか」「何を重視するのか」といった重要な部分については情報発信されています。
それを基に考えれば、今からでも十分に「どのような能力を強化すべきか」「どのような点を重視して学べば良いのか」といった方向性がハッキリと見えてきます。
今からでもできることはあり、対策を打つことで、大きなアドバンテージを手に入れることもできるのです。
新制度において問われる能力とは?
では、新制度において問われる能力と、それを身につけるための対策について、具体的に見ていきましょう。
21世紀型能力
教育の2020年改革の根幹と言われている「高大接続システム改革」は、そのベースに「学力の3要素」を重視するとされています。
「学力の3要素」とは、
①十分な知識・技能
②それらを基礎として、答えがひとつに定まらない問題に自ら解を見出していく「思考力」・「判断力」・「表現力」などの能力
③それらの基になる主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度 です。
また、国立教育政策研究所は、今後求められる資質や能力を「21世紀型能力」として提案しています。
「21世紀型能力」というのは、学力の3要素を「課題を解決するため」の資質・能力という視点で再構成して、
さらに「確かな学力」と「豊かな心」、「健やかな体」の育成という現行の学校指導要領が目指す知・徳・体を
総合的に関連付けて捉えたうえで、これらの学校教育で身につけさせたい資質・能力として示したものだと言われています。
新制度において問われるのは、この「21世紀型能力」です。
「基礎力」を身につけるには
「基礎力」は21世紀型能力全体の基礎基本であり、言語スキル、数量スキル、情報スキルの知識と技能の習熟を目指すものと位置付けられています。
従来の読み書き計算とあまり変わらないのではないか、と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
たとえば、「言語スキル」をひとつとってみても、現代文の読解だけでなく「商品説明」「地図」「論文」「保険契約書」などを読んで理解し、適切な判断を下せるまでを想定しています。
特に、携帯電話やインターネットにみられるような情報化の急速な普及の中で、言語や数に加えてICTの知識やスキルも 必要になってきますし、情報処理のスピード化や方法の多様化にも対応するような、より高度な能力を問うようになってきます。
この「基礎力」を身につけるためには、まず小手先のテクニックや暗記では太刀打ちできないということを理解することが重要です。
ひとつひとつの概念をしっかりと理解して、あらゆる問題を解く際にそれを応用、活用できることになることが必要です。
「思考力」「実践力」を身につけるには
言語・数・情報スキルからなる「基礎力」を基に、論理的・批判的思考力や問題発見解決力、創造力、メタ認知といった能力を発揮して思考することを「思考力」としています。
問題を解くために必要な思考力だけではなく、問題を解いた後に新たな疑問やアイデアを考える力や、問題の解き方を振り返って次の機会に生かす力も求められてきます。
特に、知っていることを答えるだけではなく、他人と考えを合わせて編集し、新しく答えを創り出す力が今後重視されていきます。
また、「実践力」というのは、生きていく上で出会う様々な場面で、学習した知識や技能を活かして実社会で使う力であり、知・徳・体の三領域を総合することが求められます。
堀江アートスクールにできること
私たちにできることは、「思考力」・「判断力」・「表現力」を身につけることのお手伝いです。
受験用に対策するのではなく、より良く生きるために「絵を描く」ことを通して3つの力を身につけ、人間力をアップするお手伝いができると考えています。
言い換えると「楽しんで生きるために何をすればいいのか」を見出すことができるということです。
勉強する意義を見出せない子に、興味のあることを好きなだけやってもらうことで、興味の範囲が広がり、自然と勉強に意欲が湧くように導くことができます。
特に、漫画を習うことで、学校生活だけでなく日常生活でも役立つ様々な力を身につけることができます。
世界の教育の流れで言うと、「遊びながら学ぶ」という方向に進んでいます。
amazonでは既にSTEMおもちゃの定期購入サービスが始まっているくらいです。
(STEMとは、Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Mathematics(数学)の頭文字をとった言葉です)
この「STEM」にArt(芸術)を加えた「STEAM教育」というものがあります。
創造力を刺激するアートの必要性が世界的に叫ばれています。
創造力とは、ある問題に対して、国語(言語)、算数(数学)、理科(科学)、社会(世界)という授業で学んだ知識同士をつなぎ、どのような手段・方法で解決するかを考えるうえで欠かせないものです。
ほとんどの人は絵を描く仕事に就くわけではありませんが、「創造力」は生きるうえで必要です。
ちなみに、創造力が欠けていると、それぞれの関係性を結びつけることができなくて、変化に対応するのが苦手になってしまいます。
創造力は人生を楽しく生きる上で大事な力になってくれるはずなので、堀江アートスクールでは少しでも早いうちから、お子さんがイラストでも漫画でも好きな絵を描くことをおすすめしています。
お子さんに一生ものの価値を手に入れてもらうことができるはずです。
もし、お子さんの将来について不安をお持ちでしたら、私たちにご相談ください。
じっくりお話を伺い、より良く生きるためのご提案ができると思います。
余談ですが、国を挙げて、超党派の「マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟」が、我が国が世界に誇る文化・産業である漫画(マンガ)を保護育成していこうと取り組んでいます。
最高顧問の麻生太郎さんは10年以上前からマンガを文化としての発信していきたいと言われています。
昔は漫画を読むと頭が悪くなるから良くないと言われてましたが、今や世界的に漫画は認められています。
堀江アートスクールには海外から修学旅行の子ども達が日本文化であるマンガを体験しに来ています。
また、文章や説明しにくいものをマンガで伝えるお仕事もたくさんご依頼いただいており、マンガやイラストで食べていくこともできるようになってきています。
漫画やイラストが好きなお子さんには、ぜひ習うことをオススメします。
まずは体験レッスンをお試しください
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